『マダニ襲来っ!!』

最近たくさんマダニのご相談があります。

例年3月下旬~4月上旬くらいの桜が咲くころにマダニがついてしまったというお話をうかがうことが多いのですが、今年はすでに「3件」!、実際にマダニの確認もしております。
今年の桜は例年よりも二週間弱早い開花となったそうですので、当然気温の上昇が早かったということですよね。

一方ノミはというと、13℃もあれば成虫が活発に活動し卵を産み始めるとのことなので、ノミに関してもすでに体につけて来院される方が出てきています。

ですので、ノミはもちろんのこと、マダニに関しても対策を開始する必要性が出てきていると思われます。お散歩で草に近づく、他の動物との接触がある場所に行くなど感染のリスクがある場合には、ぜひノミ・マダニがつく前に予防・駆虫薬の投薬をご検討ください。

ノミに関連した病気として、「瓜実条虫」感染、ノミアレルギー性皮膚炎、「ヘモプラズマ」感染があげられます。
瓜実条虫はいわゆるサナダムシで、犬・猫だけでなく人にも感染する人獣共通の感染症です。
また、ヘモプラズマ感染症は猫で赤血球に感染することで貧血の原因となる病気です。

マダニに関連した病気として、犬の「ライム病」、ヒトの日本紅斑熱やSFTS(重症熱性血小板減少症候群)などを媒介することが知られています。
特に、今まで山陰・九州地方での発生の報告のみだったSFTSですが、先日静岡県での発生の報告があり、徐々に東日本での警戒が必要となってきています。こちらの情報はまた後程掲載させていただきますね。

最後に予防法ですが、帰宅後にブラッシングをする、耳や足先などを普段から観察するなど毎日注意を向けてあげるだけでも違うと思います。
もちろん見逃しがでてきますので、予防薬の投薬は必要となります。
首の後ろの皮膚に塗布する「スポットタイプ」、食べたり飲んだりすることで予防が可能な「経口タイプ」があります。
それぞれ一長一短があるのですが、長くなるのでここでは割愛させていだきます。
中には1回の投与で3カ月効果が持続するものがスポット、経口剤どちらにもありますので、詳細はスタッフにお尋ねください。

素敵なお散歩ライフをお楽しみください (#^^#)

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