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  • うさぎ、ハムスター

愛犬との普段の生活で気をつけること

  • 生活環境

    動物病院に来院される方のほとんどが異物の誤食です。犬は、少しでも良い匂いがついたものは何でも食べてしまうケースが多く、必要のないものは片づけるようにしましょう。
    次に多いのがケガです。フローリングで滑ってケガをしたり、足を痛める犬が多く、マットを敷いておくなどの対策が効果的です。
    ドアの隙間やベランダの隙間から外に逃げてしまう犬も少なくありません。2重扉にしたり柵を設置したり簡単に脱走できないように工夫しましょう。

    生活環境

  • 食事

    人間の食事は、犬にとって栄養のバランスが良くありません。犬にはドッグフードが最適な食べ物です。成分表示を見ると「総合栄養食」または「一般食」と書かれていますが、「総合栄養食」はそれだけで1日分の栄養素を摂取することができます。「一般食」と書かれているものは、人間の食事でいう「おかず」になるため、メインは「総合栄養食」と書かれているドッグフードにしましょう。
    子犬に必要な栄養分は成犬の約2倍になるため、「子犬専用のドッグフード」を与えてください。成長期の段階でカルシウム過多になると骨格の形成異常につながるため、ドッグフード以外のサプリメントなどを与えることは危険です。
    子犬の頃は一度で食べられる量も少ないため、1日の食事を3〜4回に分けて与えましょう。成犬には、ドッグフードを1日1~2回に分けて与えてください。また、水はきれいで新鮮なものをいつでも飲めるようにします。

    食事

食べさせてはいけないもの

  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、にんにく、ニラなど)
  • チョコレート、カフェイン飲料
  • ぶどう
  • イカ、タコ
  • アメやガム、歯磨き粉に入っているキシリトールなど

身近にある危険

身近にある危険

以下のものはいずれも中毒症状を起こし、軽症でヨダレ、腹痛、嘔吐、下痢、血尿、出血などの症状が、重度になると吐血、炎症、潰瘍、運動失調、虚脱などが発現し、酷いときには呼吸困難、痙攣、昏倒、死亡することもあります。

  • 人間用の薬、フローリングワックス、台所用洗剤、塩素系漂白剤、タバコ、殺虫剤、殺鼠剤、除草剤、ガソリン、灯油
  • ユリ科やバラ科の花、アジサイやアサガオ、チューリップやパンジー、シクラメンやクリスマスローズ

愛猫との普段の生活で気をつけること

  • 生活環境

     家猫の場合、外の環境は未知の興味ある世界でもあり、危険もいっぱいです。そのため、窓や扉にロックをかける、爪や足をかけられないようにするなど簡単には外へ出れないようにしましょう。  生後2ヶ月未満の子猫は、ケージの中で過ごさせるのが安全です。毛球症や皮膚病予防のためには、グルーミングも欠かせません。小さな頃からスキンシップに慣れさせるため、小さなブラシなどを用意して遊びの中で経験させましょう。また、早い時期から市販の爪とぎも準備してあげてください。  猫は運動を好むため、キャットタワーを用意してあげるのも良いでしょう。ただ、小さい頃にはケガをする危険性もあるので猫の成長に合わせて検討してください。

    生活環境

  • 食事

    キャットフードには、犬用と同様に「総合栄養食」、「一般食」の他に、おやつなどの「間食」、「療法食」の4つがあります。総合栄養食は、魚類を主な原材料に、猫の成長段階や年齢に合わせた必要な栄養素がバランスよく配合されています。  猫には食事の回数や時間に決まりはありません。1日あたりの食事の量が適量を超えていなければ何回に分けても大丈夫です。一度にたくさん食べるというより、少しずつ食べて小腹を満たす動物ですので、すぐに傷まないものであればそのままにしておいても良いでしょう。

    食事

食べさせてはいけないもの

  • ネギ類(玉ねぎ、長ネギ、にんにく、ニラなど)
  • アボカド
  • ゆり根
  • (生)エビ、イカ、タコ、カニなど
  • 貝類
  • ぶどう・いちじく・パパイヤ・マンゴー
  • チョコレート・ココア・キシリトール(甘味料)
  • 酒(アルコール)・緑茶・コーヒー・紅茶

身近にある危険

身近にある危険

毛づくろいを日課とする猫には、被毛に付着した有害成分をなめとることによって体調不良に陥る「グルーミング性中毒」の危険があります。人間用の薬、ニコチン、殺虫剤、除草剤、犬用のノミダニ駆除薬、エッセンシャルオイル・アロマオイルなどが該当します。また猫をお風呂に入れるときには、猫用シャンプーを使う、洗髪後の髪の毛を舐めさせないなど注意が必要です。

うさぎ、ハムスターとの普段の生活で気をつけること

  • 生活環境

    • うさぎ
      狭い落ち着いた専用のケージを用意しましょう。放っておくとケージや部屋のコード類などかじってしまうので、「かじり木」や「かじり棒」を用意してください。歯の伸びすぎ防止やストレス発散に使えます。またうさぎは穴を掘る習性もあるためトンネルやマットなどもおすすめです。

    • ハムスター
      ハムスターは自分で毛づくろいをするのでブラッシングの必要はありませんが、長毛種の場合は柔らかい歯ブラシでブラッシングしてあげる方が良いです。毛づくろいしても体が汚れている場合は温かく濡らしたガーゼなどで優しく拭いてあげてください。  オスとメスは別々のケージで飼うようにし、室内散歩させる場合も一匹ずつ散歩させ、接触させないようにしましょう。親子、兄弟でも縄張り争いをしてしまうので、基本的に1匹につき1ケージを必ず用意しましょう。

    生活環境

  • 食事

    • うさぎ
      完全な草食動物ですが、牧草の他にペレットフード(ラビットフード)と呼ばれる固形の栄養補助食と野菜や果物等のおやつを適量与えます。また、水も非常に大切で、ウォーターボトル等で清潔な水を切らさないようにしましょう。食事の回数は、1日1回でも2回でもかまいません。夕方~夜や明け方にかけて行動するため、夜に食事を交換するのが良いでしょう。

    • ハムスター
      1日あたり体重の5~10%を目安に、質のよいペレットを中心に、副食として野菜や穀類を加えます。油種子類(ヒマワリの種、カボチャの種など)や果物は与えすぎると肥満の原因になるため、ときどきに抑えましょう。水分量が多い野菜や果物も、下痢につながる恐れがあるため少なめにしてください。ミルワームや煮干しなど動物性たんぱく質は、数日に1回与えましょう。  ハムスターは夜行性なので1日1~2回、夕方以降にエサを取り換えると良いでしょう。一度に食べる量は少なく、巣箱などにエサを貯蔵する場合が多いです。常時きらすことのないように置いてください。  水は新鮮なものをいつでも飲めるように1日1回取り換え、吸水器で与えます。

    食事

食べさせてはいけないもの

  • ジャガイモの芽と皮、ネギ類、生の豆、穀類または穀類が原材料に使われているもの。その他にも食べさせてはいけないものは沢山あります。植物では、彼岸花・タケニグサ・イチイ・水仙・すずらん・わらび・ポインセチア・パンジー・アサガオ・ニチニチソウ・エニシダ・イヌホオズキ・クサノオ・キョウチクトウは中毒の危険があります。

食べさせてはいけないもの

  • ネギ類、ニンニク、ニラ、らっきょう、ジャガイモ、芽キャベツ、アアボカド、サクランボ、リンゴや桃の種、桃、ビワ、どんぐりや生の豆、キノコ類は与えないようにしてください。また、刺激物や人間用の加工食品は絶対に与えてはいけません。

身近にある危険

身近にある危険

薬品系や洗剤系はもちろんですが、中毒をおこす植物にも気をつけてください。  アサガオ、オシロイバナ、シクラメン、スイセン、スズラン、チューリップ、パンジー(三色スミレ)、ホオズキには注意してください。どれもうさぎやハムスターといった小さい動物にとって非常に有毒です。アロエ、アジサイ、アセビ、シダ、ショウブ、ツツジ、トチノキ、ヒヤシンス、ベゴニア、ポインセチア、ポトス、ユリなども注意が必要です。