『2024年フィラリア最終投薬日について』

遅くなりましたがフィラリアの感染期間の計算を先ほど出しまして、すでに感染は終わっているものだと思っていたら、計算上まだ感染期間であることがわかりました。

一昨年、昨年は10月30日まででしたが、気象庁発表の千葉市の11月13日の気温までで『HDUが141.75pt』となっており、まだ130を下回っていません。
過去30日間の一日HDUを足して130を超えている場合はまだ蚊の体内でフィラリアの子虫が成長できる状態である可能性がありますよ、という考え方があり、フィラリアのお薬の最終投薬日を決めるようにしています。
僕が記録をつけている2013年からでも過去最長です。ちなみに一番遅くてもここ10年では11月8日という記録が2回ほどありました。

ということは、最後の投薬は感染が終わってから30日後くらいになるので、今のままでは12月中旬~下旬くらいに最後の投薬を行わなくてはいけないことになります。
今年は遅い!!ちょっとびっくりです。
正直僕が獣医になった20年の間にはなかったと思います。

先日「フィラリア薬をいつまで与えればいいですか?」と質問してくださった飼い主さん、すみません。
予想を大幅に超えてしまっています。そのようなご質問があった場合には、11月の下旬か12月上旬を最後にしてくださいとお話してしまっていました。

ですので、今年に限っては最後の投薬予定がずれることになります。
申し訳ありませんが、最後の投薬を積極的にご検討ください。

 <予定投薬日>   <変更投薬日>
 ・11月中旬    ⇒  12月中旬
 ・11月下旬    ⇒  12月中旬~下旬
 ・12月上旬    ⇒  12月中旬下旬

上記の変更投薬日はあくまで目安です。
11月13日時点では感染終了していないので、もしかしたらもう少しのびることになると思います。
理屈では感染期間終了日から約1か月後くらいに最後の投薬となります。

フィラリアのお薬には錠剤、チュアブル、ノミダニ合剤のものがあります。
恐れ入りますが、最後の1回について質問がございましたらスタッフまでご相談ください。

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