『フィラリア感染情報 2022』

フィラリア感染の目安となるHDUですが、5月5日の時点で『99.35pt.』となりました。
HDUの考え方としては、その地域の温度から出した数値の累積が130を越えた日が感染の開始日となります。

今年は3月に雪が降ったりと寒いときには寒い、そして夏日を記録するなど暑い日は暑いといったように寒暖差が激しい年となりました。
結果、例年通りの水準でHDUが上昇しています。
おそらくこの調子でいけば、例年通り5月10日前後での感染開始となりそうです。

フィラリアはまだ開始時期ではありませんが、ノミマダニの活動時期になっています。
先月マダニがついたワンちゃんが1頭来ましたが、今年は比較的ご相談が少ないかもしれません。
一方で皆さんがかなり積極的に予防に取り組んでいらっしゃる印象が強い年でもあります。
4月初旬より4~5月はノミダニだけの予防、6月~フィラリア・ノミダニを一緒に予防している方が今年は多く見受けられます。

フィラリアのお薬は事前の検査が必要です。
予防の開始時期は、『感染開始から30日以内に1回目の投薬を行うのがよい』とされていますので、感染開始となっても焦らずに検査投薬が可能です。

HDUはフィラリアの子虫が蚊の体内で感染できるレベルまで成長するのに必要な温度を元にその地域の気温から計算しています。
僕は気象庁発表の千葉市の気温を参照して計算していますので、感染開始の時期もある程度の目安だと思っています。
あくまでその蚊が生息している環境次第で、温度変化があまりなく、蚊が生息するのに適した環境であれば、このHDUが当てはまらない可能性はあると思います。
とはいっても、さほど大きく変わるわけではないでしょうが、、

感染開始頃にまた投稿したいと思います。

戻る一覧に戻る